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ソフトウェア技術研究開発活動

ソフトウェアへの取り組み

世界中のコンピュータがネットワークに繋がり、ネットワーク環境を一つの計算基盤としてソフトウェアを運用する準備が整いました。世界は、手元のコンピュータ、ネットワーク上のコンピュータの区別なく、利用可能な計算資源を柔軟に組み合わせてサービスを実現するネットワークコンピューティングの時代へ向かっています。ここでは、そうした将来へ向けた研究開発の過程で生み出された、様々なソフトウェアを紹介します。

オープンソースへの貢献

研究の過程で開発されたソフトウェアは可能な場合、オープンソースソフトウェアとして公開しています。多くの人にソフトウェアを利用してもらうことで、技術の浸透、関連分野の研究促進に貢献します。

また、社外のオープンソースプロジェクトへも積極的に協力し、様々な研究の基盤環境として活用されているソフトウェアの品質向上、機能追加に貢献しています。

RPF (Receiver Policy Framework)

ドメイン認証は、送信側には普及しましたが、受信側には普及していません。これは、受信側で単独のドメイン認証を用いると、正当なメールを不当だと判断してしまう可能性があるためです。具体的には、ドメイン認証技術であるSPFには「メーリングリストに強く転送に弱い」、DKIMには「転送には強くメーリングリストには弱い」という性質があります。そこで、RPFというMilterプログラムを開発しました。RPFは両者を同時に利用することで互いの短所を打ち消し合い、安全なドメイン認証の検証を実現して、受信側へのドメイン認証の普及を図ります。

[http://www.mew.org/~kazu/proj/rpf/]

Dual Stack Mobile IPv6

様々な通信技術が登場し、いつでもどこからでもネットワークに接続できるようになりつつあります。ネットワークソフトウェアを快適に利用するためには、接続環境を意識させないシームレスな接続環境の提供が必要です。Dual StackMobile IPv6 (DSMIP, RFC5555)技術は、現在利用されているIPv4と、今後普及するIPv6とを区別する必要のない通信環境をアプリケーションに提供します。

DSMIPソフトウェアはオープンソースソフトウェアとして開発しており、誰でも自由に利用することができます。

[http://software.nautilus6.org/DSMIP/index.php]

MANET

Mobile Ad-hoc Network (MANET)技術は、自律分散環境における有力な通信基盤技術のひとつです。研究所ではMANETを実現するプロトコルのひとつOLSRv2の実装に取り組んでいます。サービスに必要となる機能を組み替えやすい形で分離することで、様々なシステムへの対応を目指しています。

ハードウェアの差異を吸収する層、パケット操作を実現する層、近隣ノードとの通信を実現する層の上にOLSRv2が実装されます。各層は、上下の層との通信規約を守ることで、個別環境に対応する同機能モジュールに差し替えできます。

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