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クラウドコンピューティングへの取組

クラウドコンピューティング

インターネットは、情報化社会における「人間とコンピュータの共生」という、半世紀程前に提示された野心的なビジョンに挑戦する地球規模での取り組みでした。そして現在では世界中の様々なコンピュータシステムが情報を交換する巨大な通信インフラへと発展しました。今日のインターネットをビジョン実現の第一段階と位置付けるならば、現在クラウドコンピューティングと呼称されている「ネットワーク化された大量のコンピュータシステムによる大規模情報処理インフラ」への挑戦は第二段階の発展の方向性であると考えられます。IIJ-IIでは人間とコンピュータの共生というビジョンを実現する研究開発を実施します。

IIJ-IIクラウド研究のターゲット

IIJ-IIでは中期的にはクラウドをインターネット上での発展するコンピューティングインフラと捉えています。クラウドの要素技術として分散ストレージや分散処理基盤が必須となります。これら自体の研究開発に加え、クラウド自体を実現するプロトコルや管理・運用技術の検討や、アプリケーションアーキテクチャなどの応用研究を実施しています。

Gryfon (グリフォン)

IIJ-IIでは新たなクラウドコンピューティング・プラットフォームとしてGryfonの研究開発を進めています。Gryfonは多数のノードを結合可能な構造を持つ、大容量データの分散並列処理をスケーラブルに実現可能なクラウド環境です。Gryfonの最大の特徴は構造化オーバーレイ技術によるクラウド構造の柔軟性です。それぞれのノードは自律的にクラウドへの追加・削除が可能なため、クラウド全体での高い冗長性、拡張性を実現します。また、多様なアプリケーションに対応するAPIや、認証・管理機能を備えています。

I IJ- I IではGryfonの応用として、分散キャッシュシステム、クラウドPaaS基盤などの開発を進めています。

クラウド技術によるグリーンIT

地球環境問題への取組みの重要性が世界的に高まる中、膨大な電力を消費するデータセンター(DC)における省エネルギー化が注目されています。IIJ-IIは、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの委託を受け、クラウド技術を利用した分散キャッシュシステムによるデータセンターの省エネルギー化に関する研究開発を行っています。

大規模なインターネットアプリケーションでは同一リクエストを大量に受け付ける場合が多く、それらのアクセスを集約できればデータセンター内のトラフィックやノードのCPUおよびディスクアクセス負荷を軽減できます。IIJ-IIではアクセス集約に分散キャッシュシステムを用いることでクラウド研究をグリーンIT分野にに適用する研究開発を進めています。

クラウドコンポーザビリティをサポートするPaaS基盤の開発

クラウドコンピューティングの技術領域では、クラウド間連携技術が注目を集めています。IIJ-II は経済産業省の委託を受け、クラウドコンポーザビリティに関する研究開発を行っています。

クラウドコンポーザビリティとは、複数のクラウドサービスを統合して仮想的なクラウドサービスを定義するためのコンセプトです。我々は、クラウドサービスとしてのPaaS及びその基盤に注目し、PaaS基盤で必要となる各種の情報を拡張,統合し、クラウドコンポーザビリティを実現することを研究テーマとしています。この技術の活用によって、複数の小規模なクラウドを統合した仮想的な大規模クラウドを構成することが可能になると考え、本研究開発を通じてその実現を目指しています。

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