システム研究

インターネットを中心としたシステムは、様々な機能拡張、利用者の拡大、計算・通信機器の性能進化とともに過去類を見ない規模へと成長し、同時に様々な技術開発がなされてきました。一方で、半世紀以上も前に基礎的なアイデアとして設計されたインターネットは、今日の全ての要求を満たす事ができず、再設計が必要との議論も出てきています。

こういった現状を踏まえ、今日利用しているインターネットに不足している部品の拡張、修正を、現状のシステムの分析、検証、改善手法の設計・提案、実証実験等を通して、インターネットシステムそのものを改善する研究開発を実施しています。

OS 研究サブプロジェクト

オペレーティングシステム(OS)は今日のIT技術の中核をなし、計算機の進化と共に様々な技術開発がされ、その性能や利便性は向上し続けてきました。OSは、計算機上で消費される資源を、どのように利用させるかを制御する頭脳として存在し、また様々な用途毎にその制御の方式も存在します。この成熟した技術であるにもかかわらず、今日の利用形態の進化とともに、OSとその中核をなすカーネルの実装方式には、必ずしも全ての利用形態において動作できないという課題があります。このような様々な利用形態において、現在の進化したOSを利用でできるような機構を、計算機仮想化とは異なるアプローチで実現しようと研究開発をしているのが、ライブラリOSプロジェクトです。

トランスポートプロトコルサブプロジェクト

Webコンテンツの転送を中心として増加し続けたインターネット上のトラフィックは、今日では単純に転送速度が速いという事だけでは、様々なアプリケーションの要求を満たす事はできません。例えば、移動中に携帯端末で継続して動画再生ができるような仕組みや、音声通話のように応答性の高い性質を実現できなければならない、といった新たな要求事項も増えています。このような新たな要求実現のための、新しいトランスポートプロトコルの研究開発が必要となってきました。本研究所では、Multipath TCPとQUICとの2つのプロトコルに着目し、プロトコルそのものの検証、設計、実装、実験のサイクルを効率的に回す事で、日々進化し続けるトラフィックの進化を支援します。

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